後宮の烏は、集英社オレンジ文庫から刊行された、ライト文芸シリーズです。
中華風ファンタジー、伝奇、ミステリーがミックスした作品です。
そんな後宮の烏をネットで検索すると「打ち切り理由」というワードが出てきます。
こうした疑問を持つ人向けに、後宮の烏の打ち切り理由について解説していきます。
打ち切りだと思われている原因にも様々な理由が隠れています。
こうした理由を知ることで後宮の烏への見え方が変わって、新しい楽しみ方が見つかるかもしれません。
【結論】後宮の烏はは公式に打ち切りになった事実はない
出版社や作者から打ち切りになったといった公式の発言はありません。
2018年4月に刊行され、2022年4月に最終巻が発売されて終了を迎えています。
累計発行部数は120万部を突破しており、集英社オレンジ文庫の中でもファンタジー人気を牽引した作品と高く評価されています。
また、メディアミックスとして2022年10〜12月にはアニメ放送もされています。
こうした人気からも、後宮の烏は打ち切りになっていないと言えるでしょう。
後宮の烏が打ち切りになると思われた理由5選
ここからは、実際には打ち切りの事実がない後宮の烏が打ち切りと勘違いされた原因を解説していきます。
これらの理由によって後宮の烏が打ち切られると勘違いされているようです。
それぞれの理由について細かく解説をしていきます。
全7巻と一般的なライトノベルと比較して短い巻数で完結をした
ライトノベルは、20巻以上続くシリーズもあり、スピンオフや外伝に続く場合もあるのに全7巻と短めに作品は終了しました。
しかし、「後宮の烏」はむしろ文芸寄りの完結型ライト文芸作品です。
このシリーズは、後宮の怪異を解くミステリー・寿雪の心の解放・烏妃という制度の秘密が三本柱でした。
この3つが収束すれば物語は自然に終わる構造で、無限に引き延ばすタイプの設定ではありません。
また、舞台となる後宮は、登場人物の入れ替えが少なく、舞台が広がりにくいという制約があります。
そのため、7巻くらいが「世界観を壊さずに描ける限界点」と言えるでしょう。
文芸寄りの完結型ライト文芸作品であり、舞台が広がりにくいため7巻がちょうどよい長さだった
最終巻のラストを作者は意図的に余韻を残すような終わり方にした
最終巻では、寿雪の心が静かにほどけていくことが描かれ、物語的な山場より心理的な解放が重視されています。
そのため、「終わった!」というカタルシスより、静かな余韻が残るのが特徴です。
また、多くの後宮ファンタジーは、結ばれる・立場が変わる・未来が明確に示されるといった関係の決着が見られます。
それに対して「後宮の烏」は、二人の関係をあえて曖昧なまま残したため、読者は「続きがありそう」「まだ変化の余地がある」と感じやすいです。
最終巻は、寿雪という少女が「烏妃」という役割から解放され、ひとりの人間として歩き出す静かな門出が描かれています。
つまり、作者が描きたかったのは「物語の終わり」ではなく「寿雪の人生の始まり」のため、完結感より余韻が優先されているのです。
最終巻で描かれているのは「物語の終わり」ではなく「寿雪の人生の始まり」なので、完結感より余韻が優先されている
刊行ペースが年1~2冊と一般的なライトノベルとしては遅かった
「後宮の烏」は、2018〜2022の4年間で全7巻が発刊しており、全体では年1〜2冊ペースでした。
ライトノベルの刊行ペースは通常、人気シリーズなら年3〜6冊、早いものだと月刊連載並みが普通です。
これは集英社オレンジ文庫の特徴ですが、ライトノベルより落ち着いた文体・女性向け文芸寄りの作品・1冊ごとに完成度を重視しています。
そのため、刊行ペースはライトノベルより遅く、文芸作品に近いです。
また、「後宮の烏」は、心理描写が繊細・怪異の背景が丁寧に積み上がる・伏線の配置が緻密というタイプの物語です。
この手の作品は、量産型のスピード執筆は相性が悪く、じっくり書くことで質を保つ必要があります。
年1〜2冊は、文庫と作品の特徴に合わせたスピードの刊行ペースだったと言えるでしょう。
年1〜2冊は、文庫と作品の特徴に合わせたスピードの刊行ペースだった
中華系の後宮を舞台にしたミステリーが人気作「薬屋のひとりごと」と似ていた
「後宮の烏」と「薬屋のひとりごと」はどちらも、 舞台が中華風後宮となっています。
さらに、両作品とも後宮の中で特殊な立場にいる少女が、後宮の事件に関わるという特徴があります。
この異端者×後宮ミステリーの組み合わせが、読者に似ている作品という印象を与えます。
しかし、両作品の物語の本質は大きく異なります。
「後宮の烏」は、怪異と心の物語であり、怪異の背景・寿雪の過去・烏妃制度の秘密が中心となります。
ミステリーは怪異の真相を解くための静かな装置で、物語の本質は寿雪の内面の変化です。
それに対して、「薬屋のひとりごと」は、薬学知識・宮中の政治・人間関係の駆け引きが中心となります。
ミステリーは社会の歪みを暴くための道具で、事件解決の爽快感が物語の軸です。
「後宮の烏」と「薬屋のひとりごと」は、舞台や設定は似ているが、物語の本質は大きく異なる
アニメが原作の2巻分までしか進んでいないのに2期の制作がされていない
アニメ1期は内容的に原作1〜2巻にあたり、作品全体の雰囲気を描く序章の部分です。
この段階では、物語の核心である寿雪の過去や烏妃制度の秘密にほとんど触れていません。
そのため、「1期だけでは強いフックになりにくかった」という構造的な弱さがありました。
また、アニメの続編判断は、配信視聴数、海外配信の契約額、Blu-ray/DVD売上などの総合評価で決まります。
「後宮の烏」は、評価は高いが、爆発的な数字にはならなかったという位置づけでした。
こういった静かで落ち着いた作品は、どうしても数字が伸びにくいという業界の傾向があります。
ただ、SNSでの盛り上がりは大きくありませんでしたが、2022秋アニメ評価ランキングでは上位に入っています。
アニメ1期は評価は高いが、爆発的な数字にはならなかったため、続編の判断には至らなかった
後宮の烏を読んだ人のリアルな口コミ
ここからは後宮の烏を読んだ人の口コミを紹介していきます。
これから後宮の烏を読もうと思っている人の参考になるような意見を集めています。
雰囲気が合うかな、と悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
後宮の烏がつまらないと感じた口コミ

鳥妃と皇帝なのに、会話が軽すぎて現実感がない感じがする。
あまり自分にはハマらなかった。

文章の表現や語彙の多様さは素晴らしいものの、ストーリーは起伏とバリエーションに富んでいるわけではなくワンパターンに感じた。

皇帝は若いのになかなか重みがあってよかったと思う。
逆にヒロインの寿雪がけっこう普通の女の子だったな。あと人名の漢字が難しい。
後宮の烏が面白いと感じた口コミ

寿雪と高俊の関係性がゆっくりと近づいているのが微笑ましかったな。
それぞれが抱える痛みを、それぞれが癒してあげられるような存在になっていくのかなと、今後の展開も楽しみになる一作だった。

寿雪が徐々に感情を表現できるようになっていくようで、読んでいてほっこり。
幽霊系の怖い話だが、高峻とのやり取りは面白くて、これからどんな展開になっていくのか楽しみ〜!

漢字の読みに手間取るけど、文章が頭に入りやすかった。
ドキドキワクワクとした気持ちになり、ロマンがあって面白い物語でした。
後宮の烏についてよくある疑問
ここからは作品についてよくある疑問についてまとめていきます。
作品のいろいろな楽しみ方や噂について知ると、作品に対する理解が深くなります。
作品の背景を知ることで後宮の烏をまた違った楽しみ方を探ってみましょう。
後宮の烏は打ち切りだったの?
打ち切りになっていません。
出版社や作者自身からも打ち切りになったという発言はありません。
視聴者による噂がSNSなどを中心に広がったことで打ち切りと勘違いされています。
後宮の烏はどうして打ち切りと思われたの?
巻数の少なさ、物語のラストが余韻の残る終わり方だったことが主な原因です。
また、1度打ち切りと思われるとSNSなどで発信する声が広がり、作品をよく知らない人からも打ち切りのイメージが定着しやすいです。
多くの人が「打ち切りなの?」と検索することで検索サジェストにも打ち切り理由がでやすくなっています。
実話や史実を元ネタにした物語なの?
後宮の烏の舞台は、完全な架空王朝であり、作中の王朝名・地名・制度は、実在の中国王朝とは一致しません。
後宮の構造も「中国史の一般的イメージ」を参考にしているだけで、特定の時代をモデルにしたものではありません。
また、烏妃という制度も完全な創作であり、中国史に「烏妃」という役職は存在しません。
ただし「文化的な下地」は明確にあります。
皇帝と妃嬪、宦官、女官、権力争いといった後宮の雰囲気は中国史を参考にしています。
また、中国神話では烏は、太陽の象徴、神秘の存在とされており、作中の烏妃の神秘性はこの文化的イメージから生まれたものでしょう。
アニメ2期の放送予定はあるの?
2026年1月時点では、アニメ2期についての公式発表はありません。
アニメ1期の制作を担当したBN Pictures(バンダイナムコピクチャーズ)は、他シリーズの制作ラインが多くあります。
そのため、スケジュールが埋まりやすいことが続編の壁になっていると分析されています。
ただ、2期の可能性はゼロではないと言われています。
まず、原作は完結済みでストックは十分にあります。
アニメ1期は原作2巻までで、残り5巻分のストックがあり、続編を作る材料は十分でしょう。
さらに、国内外で評価が高く、配信での視聴数や海外人気があり、続編への期待の声も多いです。
漫画版はないの?あるならどこで読めるの?
「後宮の烏」には漫画版(コミカライズ)は存在しません。
ただし、原作小説は電子書籍として複数のストアで読めます。
コミックシーモア、BookLive、Kindle、楽天Koboなど主要ストアで配信されています。


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